まず、どうやって設計事務所とセルフビルドが結びつくのか?

住宅展示場で私が間取り相談会をしていることを新聞でご覧になられ、奥様からメールでお問合せをいただきました。 ご希望のイメージ写真をいただいて間取りプランとパースでご提案した結果、設計を任せていただきました。 技術的なこととデザインのことを総合的に相談できる人を 以前から探していたそうです。

事前の計画が成功ポイント

工事会社で仕事はされていても木造住宅は作ったことがない(!)ご主人と一緒に材料や方針を固め、材料は全てご自分で購入されて、 ご自身と知人で、、 すべての工事を完了されました。(一部専門業者さんのみご紹介しましたが)

自分で家をたてるセルフビルド(直営方式)は一世代前は割合と多かったらしいのですが、サラリーマンが多い現代では珍しいチャレンジかもです。

一般的に自分で好きなように創ってしまう方がも多いのですが、成功ポイントとしてあげたいのが「すべて事前に設計計画しておく」です。 

構造に関しても耐震や断熱性能にこだわったので 構造計算をして審査許可をうけているので勝手に変更は違法で、性能もがた落ちするだけですから変更したくはないですよね。同じように何かを変更していけばコストも変動するので、コスト管理ができなくなってしまうのです。

また、作りながら考えていると工事期間が延びるので これもコストアップの要因に。セルフビルドとはいえ、自分自身仕事はできない期間ができてくるわけですから。

デザインもあちらこちらに目移りするよりは 一つのテーマでまとめていったほうが家のデザインは安定します。 店舗でもテイストが違う空間が近いと落ち着かないので、暮らしていくなかでは統一したテイストのデザインのほうが快適に感じます。今回はエレガントなデザイン、ヨーロッパのカラーリング、ナチュラルな無垢材のミックススタイルですので、材料アイテムの素材と色と建物の形がリンクしていないと なにかおかしい・・になってしまうのです。

たとえば、家だけ完成して外構はされていなくてなんだか使いにくそうな家があります。この場合、外部同線と家の間取りがつながっていなかったり、敷地外からの視線や環境にマッチせず家だけ先行してしまうので、カーテンが閉めっぱなしだったり、自電車置き場がなかったり。挙句には、カーポートを建ててみたらせっかくの家がかくれてしまっていたりしますよ。

設計計画が終わっても材料吟味でご夫婦でとても楽しそうな共同作業。瓦やタイルもミックスの仕方を実際の現物をどこまでもさがしたり、無垢ドアや床材などをさがして各県の工場をまわられたり、でした。作り方やデザインも設計事務所に随時確認をとりながら丁寧に工事されて、極上の家になりました。

もちろん、ご自分で動かれた分で私たちからみればかなりローコスト。そして好きなものしかない家に。

吹抜けのリビング
日当たりの一番良いところは吹抜けにして室内南中に光を